医療保険適用 在宅マッサージ治療
在宅マッサージ治療とは
在宅マッサージ治療とは、自力で通院ができない患者さんが、健康保険適用でご自宅にいながら安心してマッサージ治療を受けるものです。
介護保険とは別に、医療保険(国民健康保険、社会保険、後期高齢者医療等)で施術が受けられ、寝たきりの患者さんや介護予防にも効果的です。
後期高齢者医療で1割負担の場合、自己負担額は1回につき300~500円程度となります(往診距離によって変動します)。
在宅マッサージ治療の対象となる方
からだにマヒのある方、または関節が動きづらい方(関節拘縮)などの症状があり、寝たきり状態や自力で通院のできない状態の方が主に対象となります。
また、病名によらず医師がマッサージを必要と判断し、自力通院が難しい場合は保険適用の該当となりえますので、どうぞご相談ください。
なお、保険適用のためには主治医師の同意書が必要となります。
在宅マッサージ治療の効果
マヒの軽減
長期間マヒした筋肉は、本来残存する機能も低下しています。マヒした筋肉をマッサージすることにより、筋肉の血行を改善し、残存機能を回復させます。
関節拘縮の改善
関節周囲の筋・靭帯をゆるめて関節可動域を広げ、日常生活動作(ADL)の改善を促します。
代謝の促進
マッサージにより血行の促進やリンパ循環の改善を促し、床ずれ(褥瘡)予防や、むくみ(浮腫)が改善されます。
痛みの緩和
マッサージにより、筋緊張による痛み、神経痛、関節痛などの痛みの軽減・緩和を促します。
その他
マッサージによって心肺機能の改善や消化器官(食欲増進、消化機能亢進)改善、泌尿器間(排泄能力向上)改善などの機能改善を促します。
心理的効果
マッサージ師とのスキンシップやコミュニケーションにより、精神的ケアも期待できます。
介護予防
長期臥床による筋力低下は、放っておくとどんどん身体機能が低下し重い寝たきり状態になります。在宅マッサージはこのような介護予防にも非常に効果的です。